朔ちゃんの防災日記

ＮＴＴで給料貰っていると、松山の勤務は長くなります。どうしても四国の元締めです。予算も人事権も持っております。四国の県庁所在地の整備計画とか投資についても権限を持っていましたが、今だからオープンにしても、叱られることも無いと思いますが・・・・

高松電話局の設備更改の設計を担当していました時、当初計画５億５０００万円予算をいただき、設計作業に着手しておりました。

現地での要望事項を、お聞きしていると、どうしても、あと３億円ぐらい必要になってくる。高松側ももっと早い段階で要望書を提出しておけばと思いつつ、何とかして欲しいという言葉に男気を出してみたのは良かったのですが・・・・・・、計理部と設計部門で資金管理やっている係長に相談したところ、ふるさと香川が良くなるのであれば、やったらええでないかと・・・・・。

億単位、まして３億円アップ。本来ならば関係部局長会議を通して整備計画の練り直しが必要です。通常、現場の要望事項、数千万円どまりです。正規のルートでは、通ることが無理の状態でした。

私の直属の上司にだけ打ち明け、どんどんと３億円増の整備を進めていきました。これに必要な設備の購入終了。工事の手当ても完了したところで工程管理の担当課長にバレてからは、一週間ぐらい針の筵に座った毎日でした。耐えるときのマジナイは、地元の香川が良くなるのだから、ガマン・ガマンと自分に言い聞かせたものでした。

その時、自分の所属していた部長。お前、エエ度胸しとる。言ったお方が、この度ＮＴＴ西日本の社長に就任した。

こんな悪いことしたもんだから、技術系から営業の人間させられたとも思ったりした事もありました。

私は営業をやらされ、多くの人を知ることができ、私は、その時の上司に感謝している。

営業中にお昼時間、社長さんのお酒の相手をすれば、大きな仕事をさしてやると言って、社長室で２升の酒を飲んだことも今思えば懐かしい。

社長室を出るときに契約書にサインをしていただいたのは、勿論のことでした。

その社長さんも、今は、この世にいない。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　岩崎　正朔